シルバーアクセサリーのお手入れ方法
【シルバーアクセサリーのお手入れ方法】
(シルバーアクセサリーの磨き方)
シルバーアクセサリーの日常のお手入れ方法は、着用後に柔らかい布でカラ拭きし、
汗などのヨゴレをとる程度で十分ですが、
使っているうちに黒くなったり、キズが付いたりするので、
お手入れが必要なアクセサリーです。
クロムハーツやティファニーなど高額な物は銀の質が良いから
安価な物と比較して黒くなりにくく、キズが付きにくいとか、そんな違いはありません。
黒くなったのは、ノーブランドだから、偽物のシルバーかもと心配する必要もありません。
銀は貴金属の中では比較的価格が安い為、銀の純度を下げるなんてインチキしても、
メリットが無いからです。 よっぽどの粗悪品でないかぎりありません。
シルバー(シルバー925)は、そもそも黒くなりやすく、傷も付きやすい貴金属(合金)です。
ですからシルバーアクセサリーとお手入れは切り離せない関係です。
シルバーはこまめなお手入れが必要な貴金属(合金)です。
シルバーは金属中最高の可視光線反射率をもつ為、丁寧に磨けばピカピカになります。
つまり金属の中でも、最も光り輝く金属の1つです。
丁寧に磨いた後で、美しい輝きを放つのを見れば、お手入れも楽しみの一つです。
シルバーアクセサリーのお手入れ方法はいくつかの方法があるので、
お手持ちのシルバーアクセサリーの状態に合わせた方法でお手入れをします。
①黒くなった場合1 :シルバー磨きクロスを使ったお手入れ方法
②黒くなった場合2 :液体シルバークリーナーを使ったお手入れ方法
③小さなキズが付いた場合 :研磨剤(コンパウンド)を使ったお手入れ方法
④大きなキズが付いた場合 :ヤスリを使ったお手入れ方法
①黒くなった場合:(シルバー磨きクロスを使ったお手入れ方法)
銀は使用していても、していなくても黒くなります。
これは銀の特性で硫化という化学反応です。
黒くなったシルバーアクセサリーの手入れには、シルバー磨きクロスが便利です。
シルバー磨き布は、柔らかいフェルト生地に微粒子の研磨剤を含ませた銀製品専用の磨き布です。
シルバーアクセサリーの表面を、この布で磨くだけで
簡単に黒ずみを取ることができ、元のピカピカの状態になります。
特に燻し加工をしてある物は、黒い部分を残しつつ、光らせたい部分だけを磨くのに便利です。
シルバー磨きクロスの商品によっては、変色防止剤や艶出剤を含ませた物もあります。
研磨力は弱いので小キズをとることはできません。
超微粒子とはいえ研磨剤なので、
マットな表面のつや消し加工やいぶし加工、細かい彫り模様の場合は
強く磨きすぎると模様が消えてたり、薄くなったりしてしまいますので注意してご使用下さい。
また、銀専用、金専用など用途に合わせた商品が販売されています。
目的用途以外の種類の金属を磨くと微細なキズがつき、
綺麗に艶が出ない場合もあるので目的用途以外の金属は磨かないでください。
その他ロジウムコーティングは非常に塗膜が薄いので磨くと剥げてしまう事があります。
プラスチックや柔らかい石は磨くとキズを付けてしまう可能性ありますのでご注意ください。
お勧め「シルバー磨きクロス」
◆銀磨きクロス(ポリマール)
◆シルバーポリッシュ(ハガティー)
②黒くなった場合2:(液体シルバークリーナーを使った手入れ方法)
液体シルバークリーナーは、クリーナー液に浸けるだけで、
シルバーアクセサリーなどの変色や汚れが簡単に落としてくれる専用液です。
◆Hagerty(ハガティ)社のSILVER CLEANシルバークリーン
◆e-z-est 社、speedip(スピーディップ)
◆TOWN TALK(タウントーク)社、SILVER SPARKLE(シルバースパークル)
などが有名ですが、その他にもインターネット「シルバークリーナー」で検索すれば沢山出てきます。
使い方は簡単で、黒く変色したシルバーを10秒~1分程度、液に浸けてぬるま湯(水)ですすぐだけで
綺麗になり、シルバーの美しい白い輝きを取り戻す事ができます。
汚れがひどい場合や、容器に入らない場合はブラシにつけ、こすって使用する事もできます。
磨きクロスだと手の届かない、細かい所まで溶液が行きわたるので
チェーンや複雑な形状をした部分のクリーニングに便利です。
布等や綿棒に液を含ませて、黒ずみのある部分だけをこすって綺麗にすることもできます。
液体なので銀食器、銀工芸品などの大きな銀製品の手入れにも便利です。
液体シルバークリーナーを使用後、シルバー磨きクロスなどで磨くとさらに効果的です。
ご使用の際の注意点としては、弱酸性の溶液なので石は浸漬できません。
石の付いたアクセサリーへの使用が出来ません。
また、浸漬時間が長すぎると、シルバーアクセサリーが真っ白になり艶が失われます(無くなる)ので、
使用方法と説明書をよく確認し、クリーニング液の規定の浸漬時間の範囲内でご使用ください。
長く浸けすぎて艶が無くなってしまった場合は、
シルバー磨きクロスか研磨剤等で磨き直してください。
さらに長く浸けすぎて完全に真っ白になってしまった場合は、
シルバー磨きクロスだと研磨力が弱く元通りのピカピカの銀面になりにくいので
液状のコンパウンドで磨いたあとシルバー磨きクロスで仕上磨きをするか
お近くのジュエリーショップに持ち込み磨き直してもらいます。
【液体シルバークリーナーの注意点】
液体シルバークリーナーを使用すると
黒く燻してある所も綺麗になり銀色のピカピカになってしまいます。
ですから、燻し加工がしてあるシルバーアクセサリーに
「シルバー専用クリーナー」を使用する事はできません。
燻し加工のあるシルバーアクセサリーを白くさせてしまい
もう一度、黒く燻したい場合は、
「シルバーアクセサリーを黒く燻す方法」をご覧ください。
③小さなキズをとる方法:(研磨剤を使ったお手入れ方法)
シルバー(銀製品)は柔らかい金属の為、使用しているうちに、硬いものにぶつけたりすると、
表面に小さなキズが付きます。
傷は大きな物から、肉眼では見えない位小さい物まで様々です。
シルバークリーナーや銀磨きクロスで磨いて変色を除去しても輝きが戻らないことがあるのは、
この小さなキズが原因の場合が多いです
小さなキズは銀磨きクロスでとる事はできません
シルバー磨きクロスでとれない小さなキズをとるには研磨剤(コンパウンド)を使用します。
そうなったら(研磨剤)で磨くことが必要です。
使用方法は柔らかい布やセーム革に少量とり出し磨きます。
これでシルバー磨きクロスで除去できない小さなキズや汚れも落とす事ができます。
小キズを取り磨き上げることで光沢がでて元通り新品のような状態に仕上がります。
◆ハガティ :シルバーポリッシュ(シルバーアクセサリー専用研磨剤)
◆e-z-est :シルバーポリッシュ(シルバーアクセサリー専用研磨剤)
などの商品が市販されています。
研磨力は以下の通りです
強い > > > > 弱い
ウィノール>ハガティ社シルバーポリッシュ>シルバー磨きクロス
「ハガティー社シルバーポリッシュ」はシルバー専用の為、変色を防止する成分が配合されています。
「ウィノール」は万能金属磨きなので磨いた後はぬるま湯(水)ですすいだ方が綺麗な状態が長持ちします。
ウィノールは若干粒子が粗いので、磨いた後にシルバーポリッシュかシルバー磨きクロスで仕上げ磨きが必要です。
これらの研磨剤は研磨力が強いのでメッキ加工された商品に使用する事はできません。
磨いていると綺麗になり楽しいですが磨きすぎると、シルバーが擦り減り
模様が薄くなったりするので浅めのデザインのシルバーアクセサリーの場合、磨きすぎ注意です
④紙やすり(サンドペーパー)を使った手入れ方法】
大きなキズが付いてしまった場合は、研磨剤(コンパウンド)でもとれません。
大きなキズを消す最終手段はヤスリで磨きます。
紙ヤスリや、耐水ペーパーを使用します。
紙やすりと比較すると高額ですが「スポンジヤスリ」というものがあり、
厚みがあり、柔らかく銀の表面にフィットするので、
簡単に曲面を綺麗に仕上げる事ができます。
傷の大きさにもよりますが、600番~800番くらいがら使い始め
1000番~2000番くらいと順番に番号を上げ綺麗に仕上げて
仕上げにコンパウンド、シルバー磨きクロスの順に磨きあげる方法もありますが
高価な物や、腕に自信のない場合、自分でやらずに、お店に依頼するのがおすすめです。
費用もそんなに高くありません。
【その他、プロも使う仕上げ道具】
◆ マイクロモーターシステム スターライトセット ブラック
◆プロも仕上げに使う、「スパイラルホイール」です。
りモーターツールにスパイラルホイールを取り付けて磨くと、
キズ消しからピカピカの鏡面状態まで簡単に仕上げる事が出来、とても便利です。
【シルバアクセサリーの保管方法】
シルバーアクセサリーを黒く変色しない様に保管するには
それぞれリンク先を参照下さい。
【シルバーお手入れセット】
上記のお手入れ用品が全てセットになった、お得なお手入れセットも販売されています。
価格もお手頃なので、必要な物がすべて入っているので、
シルバーアクセサリーをお持ちでしたら、是非オススメです。
◆ Hagerty ハガティー シルバークリーン ミニキット 6点セット
◆ アンクルビル シルバーケアキット6点セット
◆ e-z-est スピーディッププラスお手入れセット
(スピーディップ80g+シルバーポリッシュ5g+クリーニングクロス1枚+シルセーブ小1枚)